今回の『サッカー教室』はポジショニングの基本コンセプトについて簡単に説明させていただきます。
まずここでいうポジショニングとは攻撃時でのポジショニングとなり、ボールを持っていない選手のポジショニングになります。
サッカーをプレーする上で最も活用するコンセプトの一つになりますので、是非保護者の皆様も正しく理解していただき、子供のプレーを見る基準にしていただければと思います。
攻撃時でのポジショニングは下記の4つのコンセプトとなります。
①パスコースを作る
②フリーになる
③体の向きを整える
④次のプレーを読む
サッカーでは常に状況が変化するため、常に上記の4つのコンセプトを①→②→③→④の順序で実行することが求められます。
ボールが動く、味方が動く、相手が動くなどの変化が起こる度に①パスコースを作り→②フリーになり→③体の向きを整え→④次のプレーを読むことが必要です。
ここで各コンセプトをより細かく説明させていただきます。
①の「パスコースを作る」は単純にボールを持っている味方選手との間にパスコースを作ることです。
自分のポジション(2-3-2であれば2-3-2)の配置を崩さずに他の味方選手と重ることもなくパスコースを作ることが大切です。
②の「フリーになる」はこの4つのコンセプトで最も難しく重要なコンセプトになります。
フリーになるとは、自分のポジションを崩さずにマーカー(自分をマークしている相手選手)から出来る限り離れ、マーカーの見えない場所にポジショニングすることです。
マーカーの見えない場所とは、マーカーは常にボールを見るためボールを見ているマーカーの視野から外れることを意味します。
注意する点は「出来る限り離れる」はポジションを崩さない範囲内で離れること。
相手から離れ過ぎてしまうと隣のポジションの味方と重なってしまいます。
具体的には2〜3m(2〜3歩)程度となります。
2〜3歩相手からはなれ、相手が見えない場所にポジショニングすることが大切です。
バックステップ、サイドステップでの動きになります。
③の体の向きは①,②を実行したポジショニングの状況で、ボールとグランド全体をより観れる体の向きとなります。
首を振り横、後ろを観て状況を把握することも大切ですが、首を振る前の基本として正しい体の向きをしっかりと整えることが大切です。
④の「次のプレーを読む」は状況を正しく認知して次のプレーに繋げることを意味します。
そしてこのポジショニングのコンセプトからプレーコンセプト(①認知→②判断→③実行)につ繋がっていきますが、まずプレーの前にポジショニングを正しくとることをがとても大切です。
正しいポジショニングが正しいプレーに繋がります。
プレーへの第一歩目として正しいポジショニングを理解してしっかりと習得していきましょう。
最後にポジショニングの最高のお手本となる選手を紹介させていただきます。
ポジショニングの最高のお手本となる選手はイニエスタ選手です。
身近なJリーグでプレーする選手でもありますので、是非イニエスタ選手のプレーを観て世界最高のポジショニングを学んでみましょう。
少しでも正しいポジショニングの理解に繋がれば嬉しく思います。
YUコーチ